2014年8月5日星期二

「ラバウル航空隊」の基礎知識

なぜ本土から遠く離れたラバウルに、航空隊の一大拠点が置かれたのか。なぜ数多くのエースパイロットを輩出したのか。そして苛酷な消耗戦を続けざるをえなかったのはなぜか…。
ラバウル航空隊の基本知識を紹介しよう。タオバオ
<Q>
ニユーギニアの東、ニューブリテン島に置かれたラバウル基地。なぜ、僻遠の地に基地が置かれたのですか?

<A>
 日本海軍がなぜラバウルを重要視し、基地を置いたのかを知るには、まず太平洋戦争の大まかな流れと、海軍の基本戦略を知る必要があります。

 太平洋戦争は、日本がアメリカ、イギリスの勢力を駆逐して、南方の資源を獲得するために行なわれた戦争です。そして日本海軍は、太平洋上の最大拠点であ るトラック島を南方作戦の要としました。しかし、日本軍が南方に勢力を伸ばせば、連合軍はオーストラリアから北上して、南方の要地を取り返そうと躍起にな るでしょう。そこで、トラック島を北上してくる連合軍から護るため、海軍はオーストラリア、そしてソロモン諸島の押さえとなるラバウルに航空拠点を設けた のです。